ユーティリティ計装におけるFundamental製品の利点
計装でユーティリティサービスの効率化およびコスト削減を実現する方法
一般的にプロセスプラントでは、コアプロセスに対して5つの主要なユーティリティサービス(蒸気、圧縮空気、加熱、冷却、産業用ガス)が必要となります。適切な流量、温度、圧力、レベル、分析機器のデータを使用することで、その効率と性能を改善できます。これには高度な製品が必要となることもありますが、多くの場合、使いやすい基本的な低コスト製品で十分です。Endress+Hauserでは、基本的な計測ニーズを満たすFundamental製品から、あらゆるアプリケーションと要件に対応するさまざまなタイプの機器をご用意しています。
利点
多くの場合、蒸気が温水の約500倍のエネルギー量で大規模に使用されます。個々の損失を特定できる精度で蒸気熱量を継続的に監視することで、エネルギー効率を最適化できます。
圧縮空気生成では最大95%のエネルギーが廃熱として放出され、発生器の空気出力の最大30%が漏れとして失われます。ただし、適切な測定を行うことにより、この数値を最大10%緩和できます。
一般的にボイラーと加熱炉は、加熱回路の他の部分と同様に非効率的な燃焼、不適切な操作、メンテナンス不良などにより、高いエネルギー損失を示します。適切な計装機器を使用することで、エネルギー消費量を最大55%削減できます。
冷却は加熱に比べ、エネルギー消費量が10%増加します。ISO 50001に準拠したエネルギー管理システムでは、冷却システムの最適な動作点を特定できます。これは複数の機器タイプで多数のEnPI(エネルギー性能指標)を取得することによって実現できます。
プロセス産業では、大量の産業用ガスを使用するため、エネルギー効率が極めて重要です。これは流量、温度、圧力計装によって全消費量測定を補完する場合に実現できます。
Endress+HauserのFundamental製品およびその他の機器の利点
Picomagは、導電性液体を使用するあらゆる産業の多数のユーティリティアプリケーション向けのコストパフォーマンスに優れたスマートな電磁流量計です。特に水の導電率が5 μS/cm以上の場合のユーティリティの加熱/冷却回路における水処理、水の冷却、流量測定などのアプリケーションに対応します。Picomagにより、流量とともにプロセスの導電率と温度を監視できるため、必要な測定点の数を削減できます。センサと変換器を1つのハウジングに収めた一体型機器です。
コンパクトな温度/圧力センサ
iTHERM CompactLine TM311は、加熱/冷却ユーティリティにおける水、空気、ガスの温度測定を最適化する一体型の4線式Pt100温度計です。iTHERM ModuLine TM101およびTM121は、信頼性の高い温度測定を実現する基本的なセンサです。
Cerabar PMC21およびPMP21 は、ゲージ圧と絶対圧を測定できるコストパフォーマンスに優れた機器であり、それぞれ10 kPa~4 MPaおよび40 MPa~40 kPaの範囲に対応します。
Cerabar PMP11およびPMC11は、コストパフォーマンスに優れたコンパクトなゲージ圧力伝送器です。
レベル測定および水質分析に容易に使用可能
Liquiphant FTL31は、液体用の一体型レベルリミットスイッチです。Micropilot FMR10は、非接触連続レーダーレベル計です。Liquipoint FTW31は、シンプルで安全性に優れたレベルスイッチです。Waterpilot FMX21は、信頼性の高い静圧式レベル計であり、Waterpilot FMX11は、シンプルで信頼性の高い浄水用レベルプローブです。
Liquiline CM14変換器、またはシンプルでコンパクトな代替機器であるLiquiline Compact CM72は、Memosens CPL51Eなどのセンサに対応し、pH/ORP、導電率、溶存酸素を測定できます。