複雑なアプリケーション向けの非接触型流量計
過酷な条件下でも信頼性と柔軟性が高く、メンテナンスフリーのクランプオン式流量測定が必要な場合に最適
お客様の測定点は危険場所に配置されていますか？高い安全度水準（SIL）が必要ですか？あるいはプロセス温度が170 °C（338 °F）を超えていますか？特に要件の厳しいアプリケーションでは、極めて堅牢な計装機器が必要です。Prosonic Flow P 500は、過酷な条件下でもメンテナンスフリーの長期運転を実現できるように設計されています。弊社のクランプオン式流量計のすべての標準機能に加え、複雑なアプリケーションに容易に対処できるように、以下の製品機能が追加されています。
利点
- 信頼性の高い測定性能 – 実績のあるセンサとメンテナンスフリーの取付システムの組合せにより、最高550 °C（1022 °F）までの高温アプリケーションでも長期的に安定した信号を提供
- 液体炭化水素の比較可能な流量情報 – オプションの石油アプリケーションパッケージにより、標準体積を計算し、複数の製品が流れるパイプラインで製品を識別
- 高い安全基準 – Prosonic Flow P 500は、IEC 61508の機能安全要件に準拠して開発され、危険場所用の国際認定を取得
高温でも信頼性の高い操作
Prosonic Flow P 500には、温度が170 °C（338 °F）を上回るアプリケーション向けに、オプションとして最高550 °C（1022 °F）まで高精度測定が可能な高温センサが用意されています。センサと計測チューブの直接カップリングおよび非常に小さいカップリングエリアにより、極めて堅牢な測定が可能であり、確実に熱的に隔離しておくこともできます。
高温アプリケーション
高温センサにより、原油、コーカー原料、FCCおよびHCS熱分解装置、常圧蒸留装置、真空蒸留装置など、石油＆ガス産業のさまざまなアプリケーションにおいて信頼性の高い測定結果を得ることができます。化学産業における例としては、セパレーター、蒸留、発熱プロセスなどがあります。電力とエネルギー産業では、溶融塩や熱媒体油を使用するCSPアプリケーションや冷却水の配管に利用できます。
液体炭化水素の把握が容易
Prosonic Flow P 500の石油アプリケーションパッケージ（PAP）では、液体炭化水素の標準体積を計算して、比較可能な流量情報を取得できます。これを行うために、PAPで適切な液体を選択し、追加の温度測定を実施します。このようにして測定物流量のバランスを取り、漏れを検知できます。PAPのもう1つの大きな利点は、複数の製品が流れるパイプラインで液体炭化水素を識別できることです。
最高レベルの安全基準
多くのアプリケーションでは、安全性が最も重要な優先事項です。Prosonic Flow P 500は最高レベルの安全基準を満たしており、IEC 61508の機能安全要件（SIL）に準拠して開発されました。さらに、流量計は危険場所用の国際認定（ATEX、IECEx、FM/CSA、EAC、UK Ex、INMETRO、NEPSI、JPN）を取得しており、設置後すぐに安全関連のアプリケーションで使用することができます。
幅広いアプリケーションに対応
豊富な機能と認定により、Prosonic Flow P 500は、タンクの水抜き、水攻法、液体炭化水素の測定など、石油産業の特に要件の厳しいアプリケーションにおいて、お客様に最適なサポートを提供できます。クランプオン式流量計を高温センサと組み合わせて使用すると、化学産業の熱媒体油アプリケーションやバッチ生産において、信頼性の高い正確な測定値を取得できます。
アプリケーション事例：バッチリアクタ
化学産業では、バッチ生産プロセスを最適化するために、高粘度製品を含むさまざまな化学製品の添加を厳密に監視する必要があります。Prosonic Flow P 500と、最高550 °C（1022 °F）まで対応する高温センサおよび危険場所用の各種認定を組み合わせることで、この目的を達成することができます。センサは配管の外側に取り付けられ、FlowDC機能により、設置スペースに制限がある場合でも上流側/下流側直管長を2 x 呼び口径にまで短縮できます。
