「警戒を怠らない」という言葉の意味は、発生しうる危険に対して、その危険が発生する前から用心するということです。このため、欧州委員会は加盟国に対して、SARS-CoV-2(コロナウイルス)などの病原菌の有無を監視するために、 2021年10月1日までに大都市での排水サンプリングおよび検査を実施するよう勧告しています。弊社のセンサおよびソリューションラインナップを活用すれば、リアルタイムなPCR検査および殺菌状況の監視によって、病原菌による汚染を早期に検出し、ウイルスの発生を予防的に管理できます。
重要な事実
COVID-19の課題に応えるために
病原体の伝播をより詳細に把握するために、欧州委員会は、2021年10月1日から、欧州連合の加盟国が、SARS-CoV-2やその亜種など、排水中のパンデミックウイルス株のデータを提供する排水監視システムを構築することを推奨しています。この監視システムは、人口150000人以上の大都市を対象とし、できれば週に2回以上のサンプリング頻度で行うべきとしています。 欧州委員会勧告の詳細はこちら>> (PDF)
公共排水の病原菌監視
公衆衛生に影響を与える可能性がある生物学的なパラメータについて、処理施設の流入口において手作業で採取した排水サンプルを分析することはよく行われています。これらのサンプルをさまざまな場所から採取し、長期間にわたって分析することで、プラント事業者や研究機関はウイルスなどの病原菌による汚染のまん延をより客観的に把握できます。このデータは、病原菌のまん延を早期に検出する際に役立ちます。しかし、これには時間がかかるだけでなく、運用リソースも増大します。
この分野の当社の専門知識
屋外のさまざまな場所に設置可能な弊社のスマートなサンプラを使用すれば、排水のサンプル採取を自動化できます。無線でのデータ伝送機能により、試料瓶の回収が効率化されます。冷却時間が早いため、生物学的な健全性が保たれ、ラボで確度の高いリアルタイムPCR検査を行えるようになります。また、排出物の安全性を維持するために、プラントの流出口での殺菌状況をリアルタイムで監視することが不可欠です。
- 浄水、廃水、産業アプリケーションにおける全自動サンプリングのメリット世界中の水に関する規制に適合したLiquistation CSF48には、フェールセーフ冷却機能が搭載されています。
- 体系的な殺菌は水処理の重要な工程であり、人々やシステムを守るために多くの分野で法的に義務付けられています。さまざまな殺菌用センサおよび変換器をご提供します。
- 重要な基準や規制に準拠しつつ、多くのサンプルを確実かつ迅速に処理します。弊社の環境分析用ソリューションをご紹介します。
- 弊社のブログをご覧になり、COVID-19管理用の効果的なツールとして使用可能な排水のSARS-CoV-2検出ワークフローに関する詳細な情報をご確認ください。
利点
水処理および排水処理産業においてお客様と協力して得た60年間以上の経験を元に、Endress+Hauserはお客様の課題を解決する測定技術、自動化ソリューション、サービスの幅広い製品ラインナップを開発してきました。弊社は、環境法の準拠、公衆衛生の保護、コストの最適化を達成するために、水の安全性を確保するという、この産業特有の課題を理解しています。
重要な事実
3時間
サンプル採取から最終結果判定まで3時間で完了。
重要な事実
6つのパラメータ
6つのパラメータを1台のマルチパラメータ流通ホルダで同時監視。Flowfitホルダに設置されたセンサが高精度測定に必要とするサンプル流量は5 l/h(1.32 gph)とごく少量です。
重要な事実
100%
自動ウォーターサンプラLiquistation CSF48により、時間または流量制御式サンプリングからイベント制御式サンプリングまで、あらゆる監視作業に適応
Endress+Hauserの価値提案
サンプリング、ラボでの検査、および殺菌状況の監視といった測定ソリューション一式を提供する当社の製品ラインナップにより、排水監視、水の抽出、処理、流通における高度な品質管理が促進されるとともに、付随する関連資料の管理、機器検証、メンテナンス戦略により最適なリスク管理と水の安全性維持が可能になります。
- 無線伝送機能を搭載したLiquistation CSF48による自動化かつ制御された排水サンプル採取
- 効率的なサンプル濃縮、自動抽出、および高感度なリアルタイムPCR検査 – ウイルス判定の絶対的基準
- 排水サンプル収集から最終結果判定まで3時間で完了
- 遊離塩素センサ、全塩素センサ、二酸化塩素センサ、遊離臭素センサ、1台の共通の変換器、およびアクセサリなど、水の殺菌監視用の機器を幅広くご用意