IIoTエコシステムNetilionの開発
Salzgitter Flachstahl GmbHとの共同パイロットプロジェクト
2017年3月から、Endress+HauserとSalzgitter Flachstahl GmbHは緊密な協力関係を構築し、IIoTエコシステムであるNetilionの開発に取り組んでいます。それ以降、このサービスは使用されており、現在もメンテナンス責任者の協力の下で継続的に試験され、開発が進められています。目的は、プラントの可用性向上です。
結 果
Netilion IIoTエコシステムは、Salzgitter Flachstahl GmbHの連続酸洗ライン2に適切に導入され、それ以降、進化を続けています。
プラントエンジニアは、日常的にアプリケーションを使用する必要はありません。代わりに、改善に向けた変更点や定期的なフィードバックを確認します。
将来的には、Netilion IIoTエコシステムにより、メンテナンス作業が簡素化され、プラントの可用性が向上すると考えられます。
課題
連続酸洗ラインNo. 2では、約330 mのライン上にEndress+Hauserの約103の測定点が稼働しています。ここでのIIoTソリューションの課題は、インストールベースの概要をすばやく把握して機器の正確な稼働状況を提供し、メンテナンススタッフがどこからでも容易に作業できるようにすることです。
IIoTソリューションは、導入作業やデータの読み出しが容易であることが求められます。展開する前にメンテナンス技術員が、場所、最適なソリューション、必要なツールなどの情報を入手しておくことが理想的です。
実現
イーサネット/PROFIBUSゲートウェイSFG500とエッジデバイスを設置し、インターネットに接続してPROFIBUSネットワークに統合しました。ゲートウェイとエッジデバイスはいずれもITとOT間の接続機能を搭載しており、プラント全体をスキャンして、異なるサプライヤの機器でも認識できます。
Netilion Analyticsアプリケーションは、スキャンされた各機器のデジタルツインを生成します。Endress+Hauserはほぼ20年にわたり、この分野に携わっているため、機器データは4,000万件のデータレコードによって補完されます。
Netilion Analyticsは、プラント内のすべての機器の概要データを提供します。
Netilion Healthにより、ユーザーはアセットの健全性を確認し、メンテナンスや整備に関する高度な知識にも直接アクセスできるようになります。
Netilionライブラリを使用すると、特定の計測機器に関するファイルやドキュメントを保存し、Netilion IIoTエコシステムの全ユーザーがそれを利用できるようになります。
Netilionエコシステムのコンポーネント
Netilion Analytics
Netilion Health
Netilionライブラリ
エッジデバイス
Fieldgate SFG500